危ない資格・海外経験信奉

最近の外資系企業へのApplicantsの特徴の一つとして、資格や海外経験への行き過ぎた信奉があります。逆にこれに対して、企業側は若干懐疑的なのも事実なのです。

  • 入社希望者のresumeをみると数々の資格や海外経験が書き連ねてあります。もちろん、事実なのですからadvantageの一つとして書くことはいいことです。ただそれが前面に出過ぎることを採用側は必ずしも歓迎していないようです。
  • 英語の資格類、MBA、海外での滞在経験。いろいろありますよね。ただそれらはさらりと書いて、それ以上にアピールしすぎることはかえってマイナスのような気がします。
  • 企業の採用担当や外部のrecruiting agentは、最近のそういった傾向をよく知っています。そしてたとえば、必ずしもMBAが一時期言われたほどsignificant advantageではない、ということも知っています。
  • これは私も経験から同感です。私のいる会社でもMBA保持者は結構いますが、実際の仕事ができるかどうかは殆ど関係がありません。そんなことより、もっと本能的な実戦で培ったinsightやbusiness senseがあるかどうかが大事です。
  • 海外経験も同じです。海外にいたということよりも、そこで何をしていたかの方が大事です。例えばそれがホームステイやワーキングホリデーみたいなものならresumeに書かない方がいいくらいです。
  • 特にワーキングホリデーはいわば「海外でフリーターやってました」、といっているようなものですから大体の企業はこれでフィルターをかけてしまいます。
  • 不思議なことですが、こういう人はその資格さえあればそれに関連した仕事がうまくできる、と信じて疑わない傾向が強いようです。これは大間違いですので、念のため。
  • 英語の資格類も同じです。何級・何点とったからこれで大丈夫なんて思わないことです。